自分のアイデアを友達に話せるようになってほしい。友達の言葉に耳を傾け、お互いに認め合う関係を育ててほしい。自分の作品や友達の作品をありのままに評価してほしい。こうしたことを可能にするのが『自分を大切にする心』だと私たちは考えています。私たちが提供する教育の最も根源にあるのが『自分を大切にする心』なのです。

瞬間のひらめきだけでは創造性とは言えません。私たちは創造的な『ものづくり』を習慣化することで創造性というものは生まれると考えています。アイデアを形にしていく意欲とそれを下支えする知識や技術こそが想像を創造に変える力です。

自分の作ったものについて道筋を立てて説明できること、建設的に批判し議論を組み立てられることこそが『ものづくり教育』では大切です。『どういうものを作ったか』『どういう考え方で作ったか』『なにが難しかったのか』『どこをどう工夫したのか』など、自分の作ったもの・考えたことを自分の言葉で表現できる力の育成を目指します。そして何より、仲間のそうした言葉に耳を傾けることができるようになってほしいと考えています。

ただ何かを作っておしまいというのが、本当に『ものづくり教育』でしょうか？　私たちは『何かを作る』ということを現実の問題とつなげることを重視しています。現実の問題について想像を広げ、解決方法を考えることが『ものづくり教育』の価値を高めます。想像を広げる力は問題解決能力を支える重要な力です。

私たちは問題を解決する力は『スキル』だと考えています。つまり、トレーニングをして身につけることのできる技術なのです。私たちは『ものづくり』をとおして『問題解決能力』を育てることを目指しています。SCCIPメンバーシップクラスのカリキュラムでは、問題解決力を具体的な形で定義し、その育成のための具体的な実践が行われています。